2025.11.04
仁部屋選手が第一調剤薬局 柳通り店で薬剤師体験!
現役フットサル選手として活躍しながら、多発性硬化症という難病と向き合う仁部屋和弘選手。そんな彼が今回訪れたのは、大分市の「第一調剤薬局 柳通り店」。「いつも薬を受け取る側だけど、その裏でどんな工程があるのかを知りたい」との思いから、薬剤師の仕事を実際に体験!白衣に袖を通した仁部屋選手の、普段とは少し違う現場での挑戦が始まりましたーー。
「薬剤師の仕事」って?
まずは、薬剤師の金丸先生から薬剤師の役割や業務内容の全体の説明を受けます。処方箋をもとに、薬の成分や分量を確認し、相互作用や副作用のリスクをチェック。さらに、患者さんの年齢や持病、生活習慣までも考慮するという説明に、仁部屋選手は真剣な眼差しでうなずきます。
「自分も薬を飲む立場として、ここまで細かく見てくれているとは知りませんでした。まさに“チームの守備の要”みたいな存在ですね」と話します。患者さんの健康と安全を支える薬剤師の責任と使命感に、改めて敬意を抱いた瞬間でした。

処方箋を見ながらピッキング体験
次に体験したのは、実際の処方箋を見ながら薬を集める“ピッキング作業”。壁一面に整然と並ぶ数千種類の薬の中から、処方内容に沿って正確に薬を取り出していきます。仁部屋選手は金丸先生の指導のもと、一つひとつラベルを確認しながら慎重に選んでいきます。
「薬の名前って似ているものが多くて、間違えないように神経を使いますね。集中力が試されます」と、まるで試合中のように真剣そのもの。
金丸先生は「たった一つのミスが、患者さんの体に影響することもあるので、ピッキング後は必ずダブルチェックを行います」と語り、現場の緊張感を伝えました。

“正確さ”と“思いやり”の詰まった「薬の一包化」を体験
続いて挑戦したのは「一包化(いっぽうか)」と呼ばれる工程。複数の薬を、服用タイミングごとにひとつの袋へまとめる作業で、手の不自由な方や薬の種類が多い患者さんなどに欠かせないサポートです。
- 患者様の承諾を得て、薬剤師監視のもと体験を行っております。
仁部屋選手は、自動分包機に薬をセットしながら「薬を一つひとつ取り出してセットするのが大変ですね!」と感想を述べます。印字された袋を手に取り、「朝・昼・夜と明確に書かれているので飲み忘れも防げます。一度にたくさんの薬を飲まなければいけない患者さんもこれなら安心ですね」と感動した様子でした。
金丸先生は「薬を正しく飲んでいただくための“思いやり”の形です。毎日を安心して過ごしてもらうために、さまざまな工夫を積み重ねています」と説明。仁部屋選手は「きめ細やかなサポートに感激しています」と話しました。

薬袋に入れて、患者さんのもとへ
最後は、完成した薬を薬袋に入れ、患者さんへ渡すまでの流れを体験。お薬と一緒にお渡しする薬情には、薬の種類や飲み方のほか、副作用などの注意事項も記載されており、患者さんの手に渡るまで細かなチェックが欠かせません。仁部屋選手は「普段、何気なく受け取っている薬の一つひとつに、薬剤師さんの確認や思いが詰まっているんですね。受け取る側としては当たり前に感じていたけど、裏側でこれだけ丁寧な手間がかけられていたとは。本当にいつもありがとうございます」と笑顔を見せました。

薬剤師の仕事を体験してみて
全ての工程を終えた仁部屋選手は、「病気と闘う中で、自分も薬に助けられてきました。今日の体験で、その薬を届ける人たちの努力を知ることができたのは、本当に貴重でした」と目を輝かせます。最後に、「僕らアスリートもチームスタッフに支えられて成り立っている。薬剤師さんも同じように“誰かの健康を守るチームの一員”なんですね」と締めくくりました。

「今回の体験を通じて、第一調剤薬局のスタッフさんたちの丁寧な手仕事、患者一人ひとりに向き合う姿勢。そのすべてが地域のみなさんの”健康な毎日”を支えているのだと感じました」と、仁部屋選手は“薬の向こう側にある人の想い”を述べてくれました。第一調剤薬局では、この想いをいつも胸に、今後も地域の人々とともに、“笑顔と健康をつなぐ場所”としての取り組みを続けていきます。




