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2024.01.06
七草粥
七草粥は、日本の伝統的な食べ物の一つで、新年には身体の浄化や健康増進のために食べられます。その中でも七つの草を使った七草粥は、薬膳効果があるとされています。この記事では、七草粥に関する知恵や効能についてご紹介します。
七草粥に使われる七草は、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロです。それぞれの草には、体を温めたり、栄養を補ったりする様々な効能があります。
【セリ】食物繊維が豊富。特有の香りは鎮静効果がある。
生薬としても知られており、食欲増進、解熱などに効果があります。
【ナズナ】利尿、解熱、止血作用がある。セリ同様ビタミンA、B群、C、カリウム、鉄、カルシウム、亜鉛など含まれます。
【ゴギョウ】咳や喉の痛みを和らげる作用があります。
【ハコベラ】タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルをはじめとした栄養に富んでいます。ハコベ塩を作り、歯を磨くと出血や歯槽膿漏の予防に効果があります。
【ホトケノザ】高血圧の予防、胃腸の働きを整えます。
抗酸化物質が含まれ、筋肉痛や打撲に効果があります。
【スズナ】消化を助ける酵素ジアスターゼが含まれ胃腸の働きを活発にする。
葉にはβカロテンやビタミンC、カルシウムなどが含まれており栄養価が高いです。
【スズシロ】同じ消化酵素が含まれ、胃もたれ、胃酸過多、二日酔いなどにも効果的です。
七草粥の作り方は、米と水を炊いた後に、刻んだ七草を加えてさらに炊くだけです。家庭でも手軽に作れます。また、七草粥にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、栄養的にも優れています。
七草の栄養素が体内でバランスよく働くことで、体調を整える効果があります。また、温かい七草粥を食べることで、体を温める作用もあります。これは、冬場に寒さで体が冷えた際には特に効果的です。また、七草粥には解毒作用があるため、食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎなどで体調が崩れた際にも、効果的です。
七草粥は、体調を整えたり、体を温めたりする効果が期待できる伝統食です。七草の種類や効能を知って、健康的な冬を過ごしましょう。