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2025.09.10
「お薬手帳って必要?」と思っていませんか?
実は、お薬手帳には健康を守るだけでなく、日常生活でも役立つ便利な使い方がたくさんあります。今回は、薬剤師の視点から、その活用法を5つご紹介します。
複数の病院から薬をもらっていると、同じような薬が重複したり、体に負担がかかる組み合わせになったりすることがあります。薬剤師はお薬手帳を見ながら「腎機能が弱い方には減量が必要かも」などを確認し、安全に薬を使えるようサポートができます。
災害時にお薬手帳がないと、診察や処方に時間がかかり、薬が毎回違って不安になることも。お薬手帳があれば、過去の薬の情報がすぐにわかり、災害時でも安心して治療が受けられます。さらに、万一に備えて 1週間分は余分に薬を準備しておくこと もおすすめです。
旅行中に急な体調不良や事故に遭うこともあります。そんなとき、お薬手帳に記載された薬やアレルギー情報は医師にとって重要な手がかりとなり、迅速で適切な治療につながります。
「この薬を飲み始めたきっかけ」を記録しておくと、将来薬が増えすぎたときに見直しやすくなります。不要な薬を長く飲み続けないためにも、お薬手帳は“自分の健康の履歴書”として活用できます。
実は、お薬手帳を薬局に持参すると、調剤報酬(薬局でかかる技術料)が安くなることもあり、自己負担額も減ることがあります。10円〜100円程度の節約ができることもあります。「ちりも積もれば山となる」で、長期的にみると大きな節約につながりますよ。
薬剤師 松末 拳大