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2025.11.05

インフルエンザについてのキホン!

インフルエンザについてのキホン!

秋が深まり朝晩の冷え込みが強くなると、毎年心配になるのがインフルエンザの流行です。新型コロナとの同時流行も懸念される近年では、体調管理と感染予防の意識がますます大切になっています。今回は、インフルエンザの予防法と、もし罹ってしまったときの対処法を薬剤師の視点からご紹介します。

インフルエンザとは?

インフルエンザウイルス(A型・B型など)が原因で起こる感染症で、主に咳やくしゃみなどの飛沫を通じて感染します。通常の風邪よりも症状が強く、突然の高熱(38℃以上)、関節痛や筋肉痛、強い倦怠感、頭痛などが特徴です。小児や高齢者、基礎疾患をお持ちの方では重症化することもあります。
予防の基本は「うつらない」「うつさない」
まずは感染を防ぐ日常の工夫が大切です。外出後の手洗い・うがい・アルコール消毒は基本中の基本。人混みではマスクの着用を心がけましょう。また、乾燥した空気はウイルスが長く漂いやすくなるため、室内の湿度を60%以上に保つことが理想です。加湿器がない場合は、濡れタオルをかけておくだけでも効果があります。さらに、睡眠不足や過労、偏った食生活は免疫力を下げる要因となります。規則正しい生活と、野菜・たんぱく質をバランスよく取る食事を意識しましょう。

ワクチン接種のすすめ

インフルエンザワクチンは、毎年流行が予測されるウイルス株に合わせて製造されています。接種後2週間ほどで効果が現れ、約5か月持続します。重症化の予防に効果があり、高齢者や持病のある方、妊婦さん、小児などは特に接種をお勧めします。予防接種は医療機関の掲示など確認してください。副反応や接種時期についても、薬剤師にお気軽にご相談ください。

もし罹ってしまったら

(熱が出るなど)症状が出てからから48時間以内に抗インフルエンザ薬を使用すると、症状の軽減や回復の早期化が期待できます。自己判断で市販薬を使う前に、必ず医療機関を受診してください。高熱や関節痛のため食欲が落ちることもありますが、脱水を防ぐために水分をこまめに取りましょう。経口補水液やスープなど、消化の良いものを少しずつ摂るのがポイントです。発熱中は無理をせず、安静に休むことが一番の治療です。

家庭内での感染拡大を防ぐには

家族が発症した場合は、できるだけ部屋を分けて過ごしましょう。マスクの着用、手洗いの徹底、タオルや食器の共用を避けることが重要です。解熱後も2日間(子どもは3日間)は外出を控えるようにしてください。ウイルスは思ったより長く体内に残るため、無理な登校・出勤は周囲への感染リスクを高めてしまいます。

早めの相談で安心を

毎年流行のピークは1~2月ごろですが、早ければ11月から流行が始まることもあります。早めのワクチン接種と、体調がすぐれないときの受診・相談が何よりの備えになります。薬局では、予防接種の時期や市販薬の選び方、家族への感染防止策などについてもアドバイスを行っています。少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽に薬剤師へお声がけください。
この冬も元気に過ごすために、日ごろからの予防と早めの対応を心がけましょう。

薬剤師 水 八寿裕

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