• 強い薬
  • 生活改善
  • 薬の調整
  • 薬剤師に相談

2022.03.08

この薬、強いですか?

この薬、強いですか?

こんにちは、薬剤師の今田屋(耕)です。今回はお薬の説明をしている時に、よく伺う質問について考えてみました。

 

「この薬は強いですか?」

 

強いと一言で言っても、この問いにはいろいろな気持ちが入っていると思います。その人の状況によって違う意味を含んでいるかもしれません。

効果の強さだけでなく、副作用の内容であったり、効果を発現している時間の長さだったり…なので、簡単に強いですよ、弱いですよ、と回答できません。よくよくお話を伺って何が心配なのか、何が気になるのかをしっかりと確認してから回答しないと、その方にとって適切でないお話をすることになり、分かったような分からないような感じになってしまいます。

 

人それぞれに薬に対する感受性が違うので、薬の効果には差があります。一般的には強い薬と言われている薬であっても、その人にとっては効果が弱かったり、逆に弱いとされている薬であっても、その人にとってはよく効く薬になったりするのです。

 

つまり「その人に合っているのか?」が一番大切なのです。

 

その薬が強いか弱いか、どう感じるかは患者さんそれぞれです。体質や生活環境等、その方の背景はいろいろと違います。僕は、ご自身の体調が良くなること、それが一番大切だと考えています。体調が整ってきたら生活改善などに取り組む。成果が出て来れば、体調に合わせて薬の減量や弱い薬へ変更も可能になります。この一連の流れにおいて、薬剤師は必ずお力になれます。

 

人それぞれこの世に同じ人は一人として存在しないので、疑問に思った時、不安に思った時は薬剤師にお尋ね下さい。

「この薬、強いですか?」の言葉の中にあるお気持ちをしっかりと受け止めてサポートします!