花粉症治療の季節は実は5月・6月から?
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2026.03.11
麻疹(はしか)は「昔の病気」と思われがちですが、現在でも国内外で流行がみられる感染症です。感染力が非常に強く、ワクチンで予防できる病気だからこそ、正しい知識を持つことが大切です。薬局の立場から、分かりやすくまとめました。
麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。
最大の特徴は「非常に強い感染力」です。空気感染・飛沫感染・接触感染のいずれでも感染します。免疫を持たない人が感染者と同じ空間にいると、ほぼ感染するといわれています。
一度かかると基本的には終生免疫を得ますが、ワクチン未接種や免疫が不十分な場合は感染のリスクがあります。
麻疹は次のような経過をたどります。
① 潜伏期(約10日間)
症状はほとんどありません。
② カタル期(発症初期)
・38℃前後の発熱
・咳、鼻水
・目の充血
・倦怠感
この時期は風邪と区別がつきにくいのが特徴です。
口の中に「コプリック斑」と呼ばれる白い小さな斑点が出ることがあります。
③ 発疹期
・高熱(39~40℃)
・顔から始まり全身へ広がる赤い発疹
発疹が出る頃が最も症状が強くなります。
麻疹は「ただの発熱と発疹」ではありません。
代表的な合併症:
・肺炎
・中耳炎
・脳炎
特に乳幼児や免疫力が低下している方では重症化のリスクがあります。まれですが、数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重篤な合併症を起こすことも知られています。
麻疹は空気中に長時間ウイルスが漂う「空気感染」を起こします。
通常のマスクや手洗いだけでは完全に防ぐことは難しいとされています。
感染力が非常に強いため、「発熱+発疹+海外渡航歴」「周囲で流行している」
このような場合は、事前に医療機関へ電話連絡をしてから受診することが重要です。
麻疹に特効薬はありません。
治療は基本的に対症療法となります。
・解熱薬
・水分補給
・安静
細菌性肺炎などを合併した場合には抗菌薬が必要になることもあります。
自己判断で市販薬のみで様子を見るのではなく、早めの医療機関受診が大切です。
麻疹はワクチンで予防可能な病気です。
日本では**MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)**が定期接種となっています。
通常は
・1歳で1回
・小学校入学前に1回
合計2回接種します。
2回接種により、ほぼ確実に免疫が獲得できます。
成人でも、
・接種歴が不明
・1回しか打っていない
・海外渡航予定がある
このような方は、抗体検査や追加接種を検討してもよいでしょう。
薬局では、
・ワクチン接種歴の確認アドバイス
・発熱時の対応相談
・家庭内感染予防の説明
・解熱鎮痛薬の適切な使用説明
などを行っています。
「もしかして麻疹?」と思ったとき、
「ワクチン歴が分からない」
「家族が心配」
そのような時は遠慮なく薬剤師にご相談ください。
麻疹は感染力が非常に強く、重症化する可能性もある感染症です。
しかし、ワクチンによって予防が可能な病気でもあります。
・正しい知識を持つこと
・ワクチン接種を確認すること
・疑わしい症状があれば早めに相談すること
これが大切です。
地域の健康を守る身近な存在として、私たち薬剤師もサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
薬剤師 水 八寿裕