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2022.06.13

コラム 「海外旅行とワクチン」

コラム 「海外旅行とワクチン」

こんにちは、国内旅行も海外旅行も大好きな薬剤師の安達です。ついでにお酒も大好きです。

 

さて、国内旅行をしようと考えてネットで検索していると、新型コロナワクチン接種(以下「コロナワクチン」という。)をしていると、割引ができますと出てくる事がある。しかも結構安くなる。
海外旅行では、まだまだ入国に制限があったり、コロナワクチン接種を終えている事が入国条件だったりします。海外旅行にはコロナワクチン割引はないですね。今年の年末には制限なく自由に行動できるようになっている事を期待しています。

 

ところで、今回のコロナワクチン以外にも、渡航先の国によってはワクチン接種が必要になる事があります。また特定のワクチン接種が勧められている対象の国もあります。ご存じでしたか?

 

黄熱ワクチンがその一つになります。
黄熱ワクチンを接種すると黄熱予防接種証明書(イエローカード)が発行されます。
有効期間が変更される以前は、接種10日後から10年間有効でしたが、現在は接種10日後から生涯有効に延長されました。有効期間が変更になる以前のイエローカードも、生涯有効なものとして取り扱われますので大切に保管して下さい。

 

60歳以上の方は重い副反応が出る事があるので、今後行く予定がある方は、早めに接種していた方が良いかもしれません。
そしてこのワクチンは、接種10日後から有効になるので、旅行日程は十分に気をつけましょう。
また黄熱ワクチンは生ワクチンになります。他に生ワクチンを接種する予定がある時は、前もって医師に接種間隔等について説明をしっかり聞いておきましょう。

 

黄熱に関して一つ注意をしておきたい事があります。
それは黄熱に感染する危険のある国から来る渡航者にも、イエローカードが要求されることです。乗り継ぎのため、黄熱に感染する危険性のある国の空港に滞在した渡航者もイエローカードが要求されています。私の知る限りでは、空港に12時間以上滞在した渡航者が対象になるようです。

 

黄熱ワクチンは一回の接種で生涯有効なので、私も早めに摂取しておこうと考えています。
最後に、ワクチンについて質問などあれば是非お近くの薬剤師(かかりつけ薬剤師)に聞いてみて下さい。