2023.06.08

軟膏とクリーム剤

軟膏とクリーム剤

こんにちは、薬剤師の三好です。

皆様は病院で軟膏やクリームのような塗り薬を処方していただいたことがあると思います。
そもそも軟膏やクリームって何が異なるの?どう使えばいいの?と疑問に感じている方もいらっしゃると思います。今回はこの疑問にお答えします。

まず、2種類の違いは基剤によるものです!!
 基剤というのは、薬の主薬(有効成分)を溶かし、かつ皮膚に浸透させる役割を持っています。簡単にいうとチューブから出したときに出てくるべとっとしたもの、それが基剤ですね。有効成分はその中に溶け込んだ状態になります。皆様が塗ってべたべたするなーと感じているのは基本的に基剤によるものです。

軟膏はベタついて、テカる。クリームはさらっとして伸ばしやすい。というようなイメージを持たれている方が多いと思います。これだけ見るとクリームの方がいいんじゃないの?と思われるかもしれませんね。
しかし、それぞれには利点、欠点がございます。

軟膏は基剤の種類で大きく2種類、油脂性と水溶性に分けられます。クリーム剤も水中油(O/W)型、油中水(W/O)型の2種類に分けられます。
以下に特徴をまとめました。