• #ドライアイ
  • #眼
  • #薬局
  • 薬剤師

2024.01.17

ドライアイ

ドライアイ

飛蚊症や網膜剥離など目の持病がある薬剤師の三好です。


今回は「ドライアイ」について話したいと思います。
皆様一度は耳にしたことはあるかなと思いますが、どのような病気かご存知でしょうか。

ドライアイとは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることで涙が均一に行き渡らなくなることで引き起こされる病気と言われております。約2200万人ほどの患者がいると言われ、オフィスワーカーの60%近くが持っていると言われています。現代病の一つと言える病気です。

 補足…そもそも涙って何??
  →目の表面を覆い、目を守るバリアのような働きがあります。具体的に目の乾燥防止、目の洗浄、目の殺菌、目の栄養補給、目の表面を滑らかにします。まばたきをすることで、涙の分泌が促されます。

ドライアイ、イメージしやすくいうと目が乾いたりする病気です。乾くくらいいいんじゃない?と思うかもしれないですが、そんなことはないです。

確かに、ドライアイになったからと言って失明することはないですが、慢性的に目に不快感を与え生活の質を落としてしまいます。

実は目の乾き以外にも様々な症状があります。
目が疲れやすい、物が霞んでしまう、理由もなく涙が出る、ゴロゴロし不快感がある、目が痒い、目が赤くなる、目やにが出るなどの症状が出ます。眼精疲労から頭痛や肩こりなどの痛みの原因になったり、イライラ感や憂うつ感に繋がることもあります。
自分がドライアイか気になる方は、“ドライアイ チェックシート”で検索すれば簡単な判定をしてくれるサイトなどが出てきます。参考にどうぞ。

ドライアイになる原因として高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズの装用者の増加、ストレス、薬剤使用、シェーグレン症候群や関節リウマチなどの膠原病などがございます。

治療方法として用いられるものには、涙の不足成分を補う目薬、目の炎症を抑える目薬、涙点と呼ばれる涙が流れ落ちる穴に栓をして涙を溜める方法などがございます。
ただ、これらの治療をしても「完治」はしません。ですので継続的に治療を続け、更に生活を改善していく必要がございます。

症状が軽ければドラッグストアなどで市販の目薬購入し対応するのでも良いですが、改善しない時は面倒くさがらず眼科を受診しましょう。