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2024.04.05

紅麹サプリメントから読み解く機能性食品

紅麹サプリメントから読み解く機能性食品

いろいろな意味で世間をお騒がせしている小林製薬が販売していた「紅麹サプリ」ですが、摂取していた方が腎疾患を発症して何人かお亡くなりになっています。どこまで因果関係があるかは不明なままですが、紅麹菌から発生するカビ毒の物質の一部が何かと反応して人体に悪影響を及ぼす物質に変化したものと推定されます。

1) 麹菌って何?
麹菌にもいくつか種類があります。例えば、醤油、味噌、酒等には黄麹菌が、泡盛には黒麹菌、焼酎には白麹菌や黒麹菌が使われます。黄麹は米に黄麹菌を繁殖させて日本酒や味噌・醤油を作るための原料となっていて日本人の食文化には欠かせないものになっています。一方紅麹は中国や台湾で紹興酒の原料として古くから使われてきました。

2) 紅麹以外の他の麹でも同じことが起きるか?
この答えはNo Aspergillus oryzae (二ホンコウジカビ)はアフラトキシンというカビ毒を生み出す力はなく産業利用に適しているため最も多く使用されている。

3) 他の機能性食品は安全なのか?
今機能性食品についてすべての対象製品の安全性の一斉点検がされていて、その結果が早急に出る予定です。結果が出ましたら薬局の掲示などで皆さんに報告します。

そのほか サプリメントやいろいろな食品について質問や疑問がありましたら簡単なことでも構いませんのでご相談ください。

                          水 八寿裕(みず やすひろ)薬剤師