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2025.01.29

節分に関する「まめ」知識

節分に関する「まめ」知識

節分に関する「まめ」知識

2024年の節分は2月3日。もともと、節分という言葉には、季節を分けるという意味があり、本来は季節の始まり日である二十四節気の「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のすべてを指す。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、それを追い払うための悪霊ばらい行事が執り行われていた。

節分と豆まき
節分の豆まきに関して、文献に現れる最も古い記録は、室町時代の応永32年正月8日(1425年1月27日)(節分)を記した2文書である。宮中の『看聞日記』には「抑鬼大豆打事、近年重有朝臣無何打之」とあり、室町幕府の記録『花営三代記』には「天晴。節分大豆打役。昭心カチグリ打。アキノ方申ト酉ノアイ也。アキノ方ヨリウチテアキノ方ニテ止」とあることから、この頃既に都の公家や武家で豆まきが習わしになっていたことがわかる。

何故 豆なのか?
豆は、「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰、または語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある。

大豆?落花生?どんな豆を使う?
豆まきに炒った大豆を使わない地域もある。新潟県、福島県、北海道などの北日本、産地である鹿児島、宮崎では落花生が多いとか。雪深い地域では、外にまかれた豆が雪に埋もれ拾うのが大変で、落花生は見つけやすいというのが理由。

豆まきの後に豆を食べる?
豆まきが終わったら、1年の厄除けを願い、自分の年齢よりも1個多く豆を食べる。この豆は「年取り豆」といい、家族全員で食べたいもの。豆が苦手な人や、数が多くなってしまう人は、代わりに「福茶」を飲む。これは福豆を吉数の3粒入れ、さらに縁起担ぎの昆布や塩昆布、梅干しなどを入れたお茶のこと。ポットの熱湯を注ぐだけで、簡単に作れる。

節分の時の食べ物
今や節分の定番ともいえる恵方巻きだが、その発祥は大阪。節分に恵方を向き、願い事をしながら太巻きを黙々と最後まで食べるというもの。2025年は西南西やや西だそうです。

皆さんも「まめ」知識を得て、健康のまめ知識を薬剤師から引き出してください。

                          薬剤師 水 八寿裕