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2022.05.06

薬の保管方法

薬の保管方法

「あれ?これはなんの薬だっけ?」
「飲み方忘れたー!」

こんにちは、薬剤師の今田屋です。
今回は薬の保管方法について、書いてみました。

薬の保管に気を使わないといけない季節が来ます。高温多湿・・・体にも負担が掛かりますね。どうぞ、体調には十分にお気を付けてください。
さて、みなさんは薬の保管をどのようにしていますか。暑い夏場の車の中に置きっぱなしにしてはいないでしょうか。湿気の多いキッチンに置きっぱなしにしてはいないでしょうか。
お薬は用法用量を守ることはもちろん、薬の保管もしっかりすることで、きちんとした効果を発揮するものです。それを守らないと効果を発揮しないばかりか副作用が出てしまうことも考えられます。お薬はしっかり保管しましょう。

・湿気を避けて、冷暗所へ保存
ほとんどの薬は安定性の高いものになりますが、ものによっては湿気にすごく弱い薬や、光に弱い薬、また温度に弱い薬など様々な薬があります。個々の薬については薬剤師(かかりつけ薬剤師を作ろう!)に確認して下さい。これから梅雨になり湿気に注意しなければならない季節が来ます。日差しも強くなってきます。薬の保管については1年間で最も注意が必要な時季になります。もう一度ご自身の薬の保管状況を確認してみましょう。

・子供の手の届かないところ
子供が間違って、お菓子だと思って飲んだり・食べたりしないように、手の届かないところに必ず置いてください。不要な薬を飲ませないことももちろんですが、子供の場合、量の問題も出てきます。子供の誤飲は絶対に避けましょう。万が一、子供が薬を誤飲した時は、すぐに薬を調剤した薬局・薬剤師に連絡しましょう。

・薬以外のものと一緒にしない
薬は薬だけでの保管をお勧めします。特に注意して欲しいのが、殺虫剤や防虫剤、農薬など飲食物でないものとの保管は絶対に避けましょう。万が一のことがあったら大変です。

・薬の袋を入れ替えない
みなさんそれぞれに分かりやすい薬の保管方法があると思うので、しっかり用法用量を間違えなければ、基本的にはそれでいいと思います。しかし、用法用量が分からなくなるような保管は避けましょう。特に薬が入っている袋(薬袋(やくたい)と言います)を飲み方が違うのにまとめてしまうのは避けましょう。
緊急時、不明になった時の為に、いつの薬か、どこの薬局で作ってもらったかが分かる様にしておいて下さい。

・薬のシートを1錠ずつに切り分けない
1回分にまとめる為に、薬を1錠ずつ切り分けている方も多いと思いますが、それは出来るだけ避けて下さい。と言うのも、年間に何件かアルミのシートのまま服用してしまう事故があるからです。みなさん自分はそんなことは絶対しないと思うのですが、慌てていると何をするか分からないのが人間です。アルミのシートまま飲んでしまうと内臓を傷つけてしまう危険性が高いので、危険です。
1日分ずつ分けないと飲み忘れや飲み間違えがある場合は薬剤師(かかりつけ薬剤師)に相談して下さい。それぞれの状況に合わせて対応してくれると思います。

いくつか列記しましたが、みなさんどうでしょう?
ご自身の薬の保管の再チェックになりましたでしょうか?
これ以外にも分からないことがあれば、お気軽に薬剤師(かかりつけ薬剤師)に相談してくださいね。
薬剤師(かかりつけ薬剤師)はあなたに一番近い医療者です。