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2022.06.01

「海外旅行と薬」

「海外旅行と薬」

こんにちは、薬剤師の安達です。
私は海外旅行が大好きという趣味が高じて『日本旅行医学会』や『日本渡航医学会』に入会しています。両学会共、とても勉強になる学会です。私もたくさんの事を学ばせて頂きました。そしてその事についても追い追いお話しできればと思っています。

 

さて、少しずつですが、海外へ旅行に行けるようになってきましたね。
先日、私の友人は約20日間ヨーロッパへ旅行に行っていました。国によって、行動制限が緩和されていたり、マスクの着用が必要なくなっていたりします。自由に行動できた事もあり、私の友人はコロナ禍前の海外旅行のように楽しめたようでした。
日本も早くそうなる日が来ると良いですね。

 

今年の夏休みや年末年始に、海外へ旅行に行こうと考えている人もいると思います。パスポート、チケット、着替え、ガイドブック、お金等々いろいろ必要なものを持って行くと思います。
そして薬を飲んでいる方は、その薬も持って行くと思います。

皆さんは、海外へ旅行に行く時に普段飲んでいる薬はどうしていますか?医師や薬剤師に相談して持って行きますか?それとも相談なしで持って行きますか?
薬の種類によっては、持ち込みができない薬もあります。持って行く量に制限がある薬もあるので、旅行前に一度薬の相談を医師または薬剤師にしていた方が良いでしょう。そして海外へ薬を持参する時は、できれば薬について英語で書かれた文書を持って行った方が安心です。

 

ここで一つ注意しておきたい事は、持ち込みが可能な薬でも、一度に多量の薬を持ち込むことは認められない場合がある事です。滞在期間中に必要となる薬と少し予備を持って行く程度にしておきましょう。
また粉薬を服用している場合は、違法薬物の疑いを掛けられるおそれもあるので、他の剤形の薬への変更も考えた方が良いかもしれません。特に白い粉薬は注意が必要です。どんな剤形の薬があるのか、変更をする事ができる薬なのかなど、旅行前に一度薬剤師(かかりつけ薬剤師)に相談しても良いかもしれません。

 

薬を旅行に持参するときは、一度お近くの薬剤師(かかりつけ薬剤師)に相談してみましょう。