• インフルエンザ
  • 治療薬
  • 薬剤師

2022.12.28

インフルエンザの治療薬

インフルエンザの治療薬

こんにちは。薬剤師の三好です。
今回は「インフルエンザの治療薬」についてお話ししていきます。

コロナ、コロナと落ち着かない状況続いていますが今年もこの時期がきました。
そうです、インフルエンザです。

昨年は流行するかも?!と、言われていましたがそこまで被害は報告されませんでしたね。
今年こそは海外のデータでは流行する!と言われています。ですので、可能な限りインフルエンザの予防接種を行うようにしましょうm(_ _)m

インフルエンザに罹ると高熱、倦怠感、関節痛など非常にしんどい状態になります。罹らないに越したことはありません!!

特に高齢者の方、持病をお持ちの方は重症化しやすいのでワクチンを接種するのがお勧めです。
ただし、ワクチンを打ったからといって、安心しないであくまで罹りにくくしたり、重症化しないためのものです。
インフルエンザに罹らないようにするには、普段からの手洗い、うがい、マスク着用!!
やっていることはコロナの時と同じだね♫

それでも罹ってしまうこともあると思います。そんな時には専用の治療薬がございます。いくつか種類がありますのでご紹介させていただきますね。

タミフル 【オセルタミビル】
昔からあるので服用したことのある方も多いかもしれないですね。
カプセル、ドライシロップと2種類の剤型があり、小さなお子さんから高齢者まで幅広く使用されます。1日2回5日続ける必要があるので、少し飲むのが大変ですね…

リレンザ
こちらも昔からあります。
飲み薬ではなく、吸入薬になります。こちらも1日2回5日続ける必要があります。吸入器の操作が初めての方はちょっと戸惑うかも?

イナビル吸入粉末
リレンザと同じく吸入薬となりますが、1回限りの使用で大丈夫です。1回限りなので使い方をしっかり確認して吸いましょう!

イナビル吸入懸濁用
最近発売となった薬です。ネブライザーを用いた吸入薬です。単回吸入投与となります。

ラピアクタ
点滴。基本は単回投与、症状により回数増えます。

ゾフルーザ
新しい飲み薬です。1回の単回投与となります。体重により服用量が変わります。

麻黄湯
これ単品での治療はあまりないかな。他のと合わせて使用が見られますね。体質によってはお勧めできない事があります。

シンメトレル 【アマンタジン】
A型インフルエンザの治療で使われていたことがあります。しかし、最近はあまり見かけないです。

アビガン
新型インフルエンザの治療薬。普段のAやBでは使わない。

このように様々なタイプの治療薬がございます。その方の体質や状況を考慮し、お医者様は薬を決められています。
ただし、点滴やネブライザーを使う治療薬は病院によっては取り扱いのない場合もございます。

インフルエンザの治療薬はなるべく早期に使用するようにしましょう。ただし、服用したからといってすぐにウイルスがいなくなるわけではないので、数日間は自宅で安静にしましょう。

インフルエンザの治療薬って危ないんじゃないの?と思われた方もいるかもしれません。
確かに過去にタミフルを服用中の子供が窓から飛び降りたなどの報道があり、一時期タミフルの使用に規制もございました。ただ現在では、そう言った異常行動は薬によるものではなく、インフルエンザに罹ることで起きたものだと報告されております。そのため、子供がインフルエンザに罹ったときは、数日間親御さんが様子をしっかりと確認してください。

治療薬を極度に怖がり適切な治療を受けずに重症化することの方が危ないです!気になる事などございましたら、お近くの薬局など医療機関でご相談してください。

インフルエンザは、1にワクチン、2に予防対策、3に感染したら早めの治療です♫
コロナとインフルエンザのダブルの脅威から身を守るには最終的には自身で実行するしかありません。

この冬も元気に乗り越えていきましょう♪