軟膏とクリーム剤　Part.2

こんにちは、薬剤師の三好です。

前回、Part.1では軟膏とクリーム剤の利点と欠点を紹介しました。
今日は使用量や塗るタイミングについてお話しします。

《どのくらい塗ればいいの？》

塗る目安の量は一般的にはFTUという指標を用い考えます。
FTU= finger tip unit 、大人の人差し指の先端から第一関節までにチューブから出した量のこと。1FTUが大体0.5g、成人の手のひら2枚分相当と言われております。
※5gチューブでは実際にそれほどの量が出ないとも言われております。

ただ、このFTUはあくまで目安になります。塗り薬は使う量が少なすぎると効果がきちんと出ないことあります。恐れずに塗布しましょう。
私のお勧めは、てかりが見えるくらい、ティッシュペーパーがわずかにくっつくくらいです。

《ステロイド剤と保湿剤出ているが塗る順番は？》

基本的には主治医の方の指示通り塗りましょう。指示が特になければどちらから使用していただいても大丈夫です。
私のお勧めは保湿剤使用後、ステロイド使用です。

《お風呂上がりの保湿剤はいつ塗ればいいの？》

可能であれば10分以内に使用するのをお勧めしております。時間が経つにつれ水分が失われます。

《子供への保湿は子供自身にしてもらっているけど、いいの？》

子供の自主性のためにお子様自身に塗っていただくことは問題ないですが、塗り残しや使用量が少ないなど効果を十分に発揮できないこともありますので、お子さんが塗った後は親御さんが確認してあげてください。
小さいころからのスキンケアを徹底することでアトピーなどの発症を減少させると言われております。

私のお勧めとしては、お時間あれば最後は親御さんの手で塗ってあげてください。触れ合うことで愛情ホルモン、オキシトシンが分泌され、お子さんの成長にもいいと言われております。