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2023.10.25

薬を飲んで効くまで

薬を飲んで効くまで

こんにちは、薬剤師の安達です。

 薬は飲んだ後どうなるのだろうか?頭痛薬はなぜ口から飲んで頭痛に効くのだろう?
それが胃薬であればなんとなく納得できるのだが。謎ですね!
ここではそんな疑問をひもといていきたいと思います。

 多くの薬は口から飲んで、食道、胃を通って腸で吸収され、それから肝臓を通り、血管を通って全身に運ばれます。全身に運ばれた薬は、その成分を必要とする場所でそれぞれの効果を発揮します。血管を通って全身に薬が運ばれるので、頭痛薬は口から飲んでも効くのです。

 口から飲むと言っても、口から飲む薬にも色々な形があり、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、ドライシロップ剤、散剤などがあります。ほとんどの薬は形が違うだけですが、中にはちょっと変わった薬も存在します。それが腸溶錠、フィルムコーティング錠、徐放錠、舌下錠などです。

腸溶錠は、胃酸により効果を失う薬を、胃酸で効果が失われないように腸で溶けるように設計されている薬です。胃酸に負けないなんて、チョーゥ凄いですね!
フィルムコーティング錠は、苦くて飲みにくい薬などを飲みやすく加工した薬です。
徐放錠は、薬の成分がゆっくり溶け出し、効果が長く続くようにした薬です。噛んだりしないように注意しましょう。
舌下錠は、口の中の粘膜から吸収されるように設計されています。間違って、飲み込まないように注意が必要です。

 このように、飲む薬にも色々な種類があり、それぞれに注意が必要な薬もあります。そのため、医師や薬剤師の指示通りに薬を飲む事が大切です。薬の剤形に興味がある、または飲み方に注意が必要な薬の事が聞きたいなどあれば、お近くの薬剤師に気軽に相談してください。